過去の海外研修生一覧

2024年度40期生

ミーミー

宗教:上座部仏教
研修テーマ:保健衛生, 教育

ミーミーさんはミャンマー中部にあるマグウェ地方域で生まれました。ドライゾーンといわれる乾燥地で、農業をするにも厳しい環境と言われています。ミーミーさんは14歳の頃から貧困を理由に僧院学校で生活しています。孤児院ではお坊さんのおかげで教育を受け、大学にも通うことができました。お坊さんに恩返しをしたいという想いで、孤児院で子どもたちのお世話をしています。また3年前からは僧院学校で教師として小学1年生約20人にビルマ語や算数を教えたりしています。孤児院には現在、3歳から18歳までの孤児や貧困家庭の子ども約400名が暮らしています。ミーミーさんは日本で教育や栄養について学び、今後も未来のために僧院学校で教育を支えます。

2024年度40期生

チャチャ

インドネシア / 宗教:イスラム教
研修テーマ:協同組合, 農業, 食品加工

西スマトラ州ソロ郡タベ村から9人目の研修生。チャチャさんはタベ村のモスクの近くで生まれ、青年団の一員として村の清掃活動や魚の養殖池を作るなど、積極的に活動してきました。それらの活動が地域の人たちから高く評価され、今回研修生として選ばれました。帰国後はタベ村の協同組合の職員として活動する予定です。地域にはサトウキビをはじめ特産品があるので、日本で農産加工の技術を学んで持ち帰りたいと考えています。将来の夢は協同組合の職員として「道の駅」のような地域に開かれた場所をつくり、地域を活性化させることです。

2023年度39期生

アギー・ラミダ・プットリ

インドネシア / 宗教:イスラム教
研修テーマ:保健衛生, 助産

西スマトラ州ソロ郡タベ村から8人目の研修生。州都パダンから3時間程内陸部に入った山村で、人口約1850人、約496世帯。熱帯ですが、標高約1,100mに位置し朝晩は肌寒いほどです。アギーさんは大学で助産を学び、2021年11月から約1年半助産師として働きました。タベ村では「妊婦の高血圧などの健康管理」に課題があると感じています。その課題を克服すべく日本では助産や保健衛生、栄養管理などを学びます。 タベ村初の助産師として地域の期待も高いです。夢は「アギークリニック」を作り、地域の健康を支える存在になることです。
◆アギーさんの詳細はこちら  

2023年度39期生

チェリー

ミャンマー / 宗教:仏教
研修テーマ:保健衛生, 児童養護, 手工芸, 教育, 識字教育

古都マンダレーの西に流れるエーヤワディ川のほとりにスラム・東パッターはあります。元々は大きな池であった地域にゴミが集まり、仕事が生まれた地域です。今ではそのスラムに約200世帯、1,000名以上が住む地域となっています。チェリーさんは2014年からスラムで児童労働に従事している子どもたち(4~13歳)にビルマ語や算数などを教えています。また、住環境から怪我をする子たちも多く、その応急手当などもしています。さらに親たちへの識字教育もしているそうです。 日本では、ミャンマーのスラムの子どもたちが自立していけるよう、手芸品の作り方や食事についての知識、応急手当の技術を学びます。帰国後は子どもたちのライフスキル(生きるための力)を養う活動を続けていきたいと思っています。

2022年度38期生

アシカ・チャルマカール 

ネパール / 宗教:ヒンドゥー教
研修テーマ:保育, 助産, 女性の人権, 教育, 障がい者福祉

カブレパランチョーク郡マイダン村出身。人口約170人、約40世帯。首都カトマンズから車で約4時間のクンタから歩いて1時間、近年の研修生サビナさん、スシラさんの村からは徒歩30分程。父、母、兄3人の6人家族。村の女性グループに所属し様々なカーストの人たちと協働しています。アシカさんを含む村に住むダリット(不可触民)と呼ばれるカースト最下層の人たちは、今も差別を受けています。

また村には障がいのある子どもがおり、親はお世話の仕方が分かりません。アシカさんはこのような状況を変えるため、日本では障がいのある子どもたちのケア、助産、保育、女性の人権について学び、帰国後は女性や子どもの健康状態や生活を改善したいと考えています。

2022年度38期生

セティア ブディマン 

インドネシア / 宗教:イスラム教
研修テーマ:畜産, 農業

西スマトラ州ソロ郡タベ村から7人目の研修生。州都パダンから3時間程内陸部に入った山村で、人口約1620人、約410世帯。熱帯ですが、標高約1,100mに位置し朝晩は肌寒いほどです。農協の組合長の父、PHD協会元研修生(2003年度)の母、姉1人、妹2人の6人家族です。ブディさんは大学で畜産を学びましたが、村では牛の飼料にする材料が手に入りにくく、栄養価の高い飼料を安定して与えることが難しいことが課題だと考えています。

日本では、牛の繁殖・飼料・病気対策・畜産の全体管理を主に、農業や養鶏も学ぶ予定です。帰国後は、日本での経験を地元に還元することで、村の経済や村の人たちの生活向上に貢献したいと思っています。

2019年度37期生

ゼンモーエー(ゼンゼン)

ミャンマー / 宗教:上座部仏教
研修テーマ:保健衛生, 教育

マンダレー地方域トートゥイン村から初めての研修生。8人兄弟の7番目。僧院小学校の英語教員をしている。父を早くに無くし、家庭の経済状況が厳しく、苦学して大学を卒業。奨学金給付で助けてくれたのは僧院小学校のご住職サンダワラ氏。その「恩義に報いるためにも小学校を良くしたい」と来日。

帰国後は僧院小学校の教員に復帰したが、コロナ禍で学校は閉鎖。自宅で子どもたちを集めてビルマ語や英語、歯磨きを指導。日本で学んだ指導法の実践に励んでいる。

2019年度37期生

スシラ・バゼル・サルキ

ネパール / 宗教:ヒンズー教
研修テーマ:保健衛生, 女性の人権, 有機農業

ジトゥルポカリ村から2人目の研修生。5年前にジトゥルポカリ村に嫁いできて、4歳の息子を残しての来日。ハラバラ(女性グループ)に所属し、ソーシャルワーカーとして女性の収入向上などに従事。夫がカトマンズで果物を販売していることから「果樹園をやりたい」という夢を持つ。2018年度の研修生サビナさんとともにハラバラを通じて女性の社会進出や識字率の向上など、女性のエンパワーメントに取り組みたいと来日。

帰国後は、米、野菜作りに加え、果物栽培にも挑戦。また、サビナさんと一緒にハラバラの活動を支えている。コロナ禍のダリット緊急支援活動にも献身的に取り組んでいる。

2019年度37期生

プットリ ダリア

インドネシア / 宗教:イスラム教
研修テーマ:保健衛生, 洋裁

西スマトラ州ソロ郡タラタジャラン村から5人目の研修生。4人兄弟の2番目。高校卒業後、高原都市ブキティンギの縫製の工場で2年働いたが、同じ工程だけを担当していた。「服飾の全工程を研修し、村で起業し、女性に仕事を提供したい」と考えている。また、村では必要な保健衛生や環境、ごみの捨て方などの知識が足りていないことから「将来はカデール(住民福祉ボランティア) になり、地域に知識を普及させたい」と保健衛生の研修も希望。

帰国後は、洋裁の仕事をしながら、母子保健プログラムで村の家族計画問題に取り組んでいる。2021年結婚。

2018年度36期生

サビナ・ビスンケ・ラムテル

ネパール / 宗教:ヒンズー教
研修テーマ:人権, 保健衛生, 保育, 協同組合, 口腔衛生, 栄養, 農業

カブレパランチョーク郡ジトゥルポカリ村から初めての研修生。村にはダリット(不可触民) と呼ばれ、差別を受けてきた人たちが主に住んでいる。従来は山羊の皮を加工し靴を作ることを生業としていた人たち。サビナさんは高校卒業後、協働組合で働いた後に結婚し、この村に嫁いできた。今はハラバラという母親グループで意欲的に活動。「日本で勉強し、帰国後は差別撲滅や女性の地位向上に向けてリーダーシップをとりたい」と来日。

帰国後は、家の農業を手伝いながら、ハラバラ(村の女性グループ)で活動を継続。子どもたちへの歯磨き指導、女性グループメンバーへの識字教育などを積極的に実施している