2017年度35期生一覧
マリア シルヴィアナ デフィ
インドネシア / 宗教:イスラム教
研修テーマ:保健衛生, 協同組合, 教育, 洋裁
西スマトラ州ソロ郡タベ村から6人目の研修生。10 人兄弟の5 番目。家は小学校の中で売店を経営。日々家族の手伝いで忙しくしながら、 MIS タベ小学校の先生で一年生を担当している。MISタベ小学校は元研修生達が 「イスラムの学校が欲しい」 と設立したもの。 教師として子どもたちの虫歯、 下痢が多いこと、ゴミ問題が気になっているため、「日本の教育を全部学び、健康で清潔な学校を作りたい」と来日。
帰国後は、イスラム学校MISタベに復帰。故アイニスマル校長(2015年度短期研修生)の遺志を継ぐべく、教師として奮闘している。子どもたちに日本で学んだ歯磨きを教え、日本語教育にも力を注いでいる。2018年に結婚、1児の母。結婚・出産後も教員は継続。子どもたちの健康や食育という面からもより良い学校づくりに取り組みたいと考えている。
タンタンミェ
ミャンマー / 宗教:上座部仏教
研修テーマ:保健衛生, 洋裁, 農業
シャン州から初めて招いた研修生。古都マンダレーから車で約 3 時間、コンゾン村の出身。家族は父、母、姉の 4 人。父は退役軍人で、 国境での内戦で地雷を踏み義足生活。トゥントゥンさん(1994年度)が設立した NGO 「ヤンキン」 の活動地域で児童労働を無くすための啓発活動を地元の人たちと実施しており、タンタンミェさんもユースグループのメンバー。同地域では経済的な事情から学校を辞めて働かないといけない子どもが多い。 タンタンミェさんも両親を支えるために高校を中退し、 現在は農業の小作人として働く。「できれば高校にも戻りたい。日本で洋裁や農業を勉強して、家族を支えたい」 と来日。
帰国後は、シャン州の情勢不安もあり、寺院に一時避難していたこともある。現在は家族とともにナウチョー村で暮らす。水処理の仕事に従事。
ミスラ ・ マヤ ・ タマン
ネパール / 宗教:チベット仏教
研修テーマ:保健衛生, 幼児教育, 洋裁, 農業
カブレパランチョーク郡ロシ地区タクレ村から2人目の研修生。2015 年の大地震を経験。 その後、 現地 NGO 「SAGUN」 の復興のための住民参加型基礎調査に参加。 ムクさん(2014年度)、 カンチさん(2015年度)と一緒に村の人たちの声を集める役割を担い、周囲から高く評価された。地域の子どもたちは学校や幼稚園に行くのが難しい状況なので、 日本で教育や保育を学び教えたいと来日。
帰国後は、牛の飼育やトウモロコシの栽培に取り組んでいる。日々欠かせない牛のエサとなる草刈りと片道30分かかる草を運びは重労働。日本語能力は高く、現在も勉強を継続中。