過去の海外研修生一覧

2017年度35期生

ミスラ ・ マヤ ・ タマン

ネパール / 宗教:チベット仏教
研修テーマ:保健衛生, 幼児教育, 洋裁, 農業

カブレパランチョーク郡ロシ地区タクレ村から2人目の研修生。2015 年の大地震を経験。 その後、 現地 NGO 「SAGUN」 の復興のための住民参加型基礎調査に参加。 ムクさん(2014年度)、 カンチさん(2015年度)と一緒に村の人たちの声を集める役割を担い、周囲から高く評価された。地域の子どもたちは学校や幼稚園に行くのが難しい状況なので、 日本で教育や保育を学び教えたいと来日。

帰国後は、牛の飼育やトウモロコシの栽培に取り組んでいる。日々欠かせない牛のエサとなる草刈りと片道30分かかる草を運びは重労働。日本語能力は高く、現在も勉強を継続中。

2016年度34期生

ティダチョー (マーチョ)

ミャンマー / 宗教:上座部仏教
研修テーマ:保健衛生, 洋裁, 農業

マンダレー地方域ウーインリー村から初めての研修生。タダインシェ村と比べてアクセスの悪い村で、電気はまだ通っておらずトイレの数なども少ない。高校卒業後、洋裁を学び、村で仕立屋をしている。注文を受け、普段着から結婚式の服まで作る。またボランティア活動にも熱心で、モーママさん(2013年度)たちと一緒に保健衛生の啓発やシンプルライフというグループ(天然成分のシャンプー作りや安い輸入品ではなく伝統的なお菓子を推進)での活動を行ってきた。自分の村では「村の人はゴミをあちらこちらに簡単に捨てるので雨季になると汚くなり問題」と、地域のごみを集める活動を頑張ってきた。

帰国後は、自宅内での図書室づくりやゴミを回収するボランティアグループを立ち上げ、村の10ヵ所にゴミ箱を設置し、毎週1回集まって回収するなど地域のために取り組む。現在の主な仕事である縫製作業の傍ら、コロナ感染対策として布マスクを作り家族や村の人々に配っている。

2016年度34期生

スリザナ ・ シャハ ・ タクリ

ネパール / 宗教:ヒンズー教
研修テーマ:保健衛生, 保育, 農業

カブレパランチョーク郡ロシ地区ラジャバス村から初の研修生です。2015年4月の地震では被害が大きかった地域の出身。家族は母、2人の弟、妹の5人。父親は中東での出稼ぎ後、病没。父が遺してくれた家も地震で倒壊し現在は仮設住まい。 妹と弟の学費のために朝早くから草刈や水汲みに奔走する生活。「村には医療施設がない。病気の予防や応急手当てを学びたい。できたら帰国後は医療従事者として働きたい」来日。夢は村にある簡易的な医療施設にて、被災地域の健康増進に寄与すること。

帰国後は、日本で病気の予防や応急処置について学んだことを活かすため、ネパールで医療従事者になることを目指して勉強をする。その後、2018年に再来日し日本語学校に通う。現在、愛知県在住。

2016年度34期生

リンダ エルニタ

インドネシア / 宗教:イスラム教
研修テーマ:保健衛生, 保育, 洋裁, 農業

西スマトラ州ソロ郡タラタジャラン村から4人目の研修生。若くして結婚し、既に1児の母。生活は経済的に困難で政府から医療費の補助を受けざるを得ない状況の中、母として子どもたちの教育や栄養にも興味があり、同村出身のエリザさん(2011年度)が勤める幼稚園でも活動してきた。洋裁と保育について学びたいと来日。

帰国後は、米、じゃがいも、ナス、ニンジンなどを栽培し、養鶏にも取り組む。またモスクでコーランを教える活動をする。2019年には母子保健プログラムにおけるカデール(保健ボランティア)の役をエリザさん(2011年度研修生)から引き継ぎ活動している。

2015年度33期生

サンティダエー

ミャンマー / 宗教:上座部仏教
研修テーマ:保健衛生, 協同組合, 教育, 農業

マンダレー地方域タダインシェ村から11人目の研修生。2013年度研修生モーママさんの従妹。3人兄弟の長女で、朝5時に起き、家族の朝食と昼食を作ることから一日が始まります。家族で農業を営み、田んぼが約7万㎡、牛2頭。母が田植えの際の人集め等を手広くやっており、長女として後を継ぐ予定。大学を卒業後、モーママさんと一緒に英語などを子どもたちに教えている。

帰国後は、農業をしながら、PHD協会の現地スタッフとしてモーママさんと一緒に村の図書館プロジェクト、スラムや孤児院の支援に携わる。また、村の清掃ボランティアにも従事し会計を担当。2018年からは週6日マンダレーの衣料品店で事務の仕事を始めた。日本語のツアーガイドの資格を取得。

2015年度33期生

カンチ・マヤ・タマン

ネパール / 宗教:チベット仏教
研修テーマ:住民組織化, 保健衛生, 協同組合, 教育

カブレパランチョーク郡ロシ地区タクレ村から初の研修生。ムクさん(2014年度32期)とは同じ女性地位向上グループのメンバー。9人兄弟の末っ子。しかし他の兄弟は病気や事故で皆亡くなり、今は高齢のご両親との3人家族。幼稚園と小学校で先生をし、一家を支えている。女性の地位が高いとは言えない中、農業グループの副代表、女性グループの会計など、多くのボランティア活動に従事している。「村には医者もいない、診療所もない。私が応急処置ぐらいできるようになり、お金がない人を診てあげたい」と来日。日本では初等教育や保育、応急手当を含む保健衛生を中心に研修を受けた。

帰国後は、現地NGO・SAGUNのローカルファシリテーターとしてヤギ飼育プロジェクトを担当すると同時に、先生としてECD(就学前の幼児教育)センターで教える。SAGUNでの活動終了後は、ECDの仕事に専念。ネパール語、社会などを教え、生活指導も行う。子どもたちのためにおもちゃを購入し、ゴミ箱を設置するなど工夫をしている。現在は、米・野菜作りにも積極的に励んでいる。

2015年度33期生

シャフルル( ゾン)

インドネシア / 宗教:イスラム教
研修テーマ:住民組織化, 協同組合, 農業

西スマトラ州ソロ郡カユジャングイ村から4人目の研修生。娘3人に息子1人の父。サトウキビを主とした農業や大工の仕事をしながら家族を養っており、自給用に魚の養殖もしている。農地が少なく、経済的な余裕があるわけではないが、村の治安を守る保安員や、マハットマーという健康体操を教える教室、子どもたちに道徳を教えるなど、ボランティア活動にも積極的。化学肥料や農薬の弊害には昔から関心があり、使用を極力避けている。「有機農業や養鶏、牛の肥育などを学びたい」と来日。

帰国後は、米の栽培と養鶏に取り組む。一時期妻の体調不良に伴い、家族を養うために近くの町・アラハンパンジャンでも農作業をし生計を立てていたが、現在は鶏を飼い繁殖に力を入れている。

2014年度32期生

ムク・マヤ・タマン

ネパール / 宗教:チベット仏教
研修テーマ:保健衛生, 女性の人権, 有機農業

カブレパランチョーク郡ロシ地区ピンタリ村から2人目の研修生。2児の母として家事をしながら農作業や家畜の世話もし、さらに仕立て屋として地域の女性や子どもたちの服を作っている。女性グループでも活動しており、女性の地位向上に取り組む。「女性グループの強化と幼児の栄養や子どもの健康、田畑の土を元気にする方法を勉強したい」と来日。

帰国後はピンタリ村の住民の生活改善のために尽力。2015年春のネパール大地震で自宅が半壊し、住居をピンタリ村のある山の麓に移す。自身も被災者として大変な苦労をしてきたが、ピンタリ村を含むロシ地区の開発を担う現地NGO「SAGUN」 のフィールドコーディネーターとして、今までに緊急支援、大工トレーニング、住民参加型調査、ヤギを通じた生計向上などの復興プロジェクトを運営してきた。現在もSAGUNのスタッフとして多方面で活躍中。

メラティ
2014年度32期生

メラティ・アフリダ

インドネシア / 宗教:イスラム教
研修テーマ:保健衛生, 協同組合, 洋裁

西スマトラ州ソロ郡タベ村から5人目の研修生。2児の母。村では母子保健プログラムでカデールと呼ばれるボランティアワーカを2005年から務め、母子保健、家族計画、高齢者保健などの活動をしてきた。「村の子どもや妊婦の健康や栄養状態を改善したい」と来日。

帰国後も、ポシアンドゥ(母子保健プログラム)でボランティア活動を継続。口腔衛生の普及に力を注ぐ。ミシンを購入し洋裁にも励みながら、夫の畑の作業も手伝い、米、玉ねぎ、唐辛子、サトウキビなどを栽培。牛の肥育にも取り組んでいる。

サントゥンウー
2014年度32期生

サントゥンウー(サントゥン)

ミャンマー / 宗教:上座部仏教
研修テーマ:住民組織化, 協同組合, 教育, 有機農業, 養鶏

マンダレー地方域タダインシェ村出身から10人目の研修生。家族は農業を営み、米や野菜の他、仏事に用いる菊なども栽培。村ではお坊さんが運営する幼稚園と小学校で先生もしており、主に幼い子どもたちを担当する。「有機肥料と就学前教育について勉強したい」と来日。

帰国後は、堆肥作りや収穫後のゴマの茎を活用したマルチなど、有機農業を実践。また、お寺の学校の先生も継続。僧院学校の先生は辞めて農業に専念。菊やマンゴーを栽培し、所有する大型耕運機で近隣農家の田畑の耕運を請け負う。結婚し、1児の父。