研修生受入事業
アジア・南太平洋地域から研修生を招いて村づくりを協力
研修生の招聘はPHD運動の根幹を成す事業です。アジア ・ 南太平洋の村の人々を研修生として日本に招き、 農業、 保健衛生、 地域組織化などの研修を行い、 帰国後もフォローアップを行うことを通じて、 草の根の人々による村づくりと生活向上に協力します。
来日した研修生は、日本語研修を修了したのち、それぞれが希望する分野を中心に日本各地で研修を受けます。
日本に暮らす人々にも学びを 国内研修生制度
PHD協会では海外から研修生を招聘する一方で、草の根レベルでの国際協力や地域開発の人材を育成するために、国内研修生(インターン)も受け入れています。
2021年度は、日本在住の外国人を対象とした国内研修生2.0制度も設けました。また2022年度は多文化共生インターンとして、神戸で暮らす留学生が加わりました。
国内研修生は海外研修生とともに学び、 足元から実践するための活動を学びます。
2023年度 第 39 期研修生

アギー・ラミダ・プットリ
インドネシア / 宗教:イスラム教
研修テーマ:保健衛生, 助産
西スマトラ州ソロ郡タベ村から8人目の研修生。州都パダンから3時間程内陸部に入った山村で、人口約1850人、約496世帯。熱帯ですが、標高約1,100mに位置し朝晩は肌寒いほどです。アギーさんは大学で助産を学び、2021年11月から約1年半助産師として働きました。タベ村では「妊婦の高血圧などの健康管理」に課題があると感じています。その課題を克服すべく日本では助産や保健衛生、栄養管理などを学びます。 タベ村初の助産師として地域の期待も高いです。夢は「アギークリニック」を作り、地域の健康を支える存在になることです。

チェリー
ミャンマー / 宗教:仏教
研修テーマ:保健衛生, 児童養護, 手工芸, 教育, 識字教育
古都マンダレーの西に流れるエーヤワディ川のほとりにスラム・東パッターはあります。元々は大きな池であった地域にゴミが集まり、仕事が生まれた地域です。今ではそのスラムに約200世帯、1,000名以上が住む地域となっています。チェリーさんは2014年からスラムで児童労働に従事している子どもたち(4~13歳)にビルマ語や算数などを教えています。また、住環境から怪我をする子たちも多く、その応急手当などもしています。さらに親たちへの識字教育もしているそうです。 日本では、ミャンマーのスラムの子どもたちが自立していけるよう、手芸品の作り方や食事についての知識、応急手当の技術を学びます。帰国後は子どもたちのライフスキル(生きるための力)を養う活動を続けていきたいと思っています。
多文化共生インターン

イタンダーミョー
ミャンマー / 宗教:仏教
研修テーマ:居住支援兼研修担当
昨年に引き続き多文化共生インターンの2年目となるミョーさん。今期は研修と居住支援の担当として、ミャンマーからの研修生チェリーさんの支援、神戸の困窮ミャンマー人の支援などを担当します。
国内研修生
これまでに招いた研修生は332人

研修生 172人/ 短期研修生 93 人/ ゲスト 67人
研修生 | 短期研修生 | ゲスト | |
ネパール | 27人 | 2人 | 4人 |
インドネシア | 33人 | 7人 | 26人 |
ミャンマー | 24人 | 1人 | 2人 |
タイ | 20人 | 6人 | 8人 |
フィリピン | 12人 | 5人 | 9人 |
スリランカ | 5人 | 1人 | |
カンボジア | 3人 | ||
パプア・ニューギニア | 9人 | 1人 | 11人 |
ソロモン諸島 | 1人 | ||
韓国 | 1人 | 66人 | 7人 |
日本 | 36人 | 4人 |