研修生受入事業

アジア・南太平洋地域から研修生を招いて村づくりを協力

研修生の招聘はPHD運動の根幹を成す事業です。アジア ・ 南太平洋の村の人々を研修生として日本に招き、 農業、 保健衛生、 地域組織化などの研修を行い、 帰国後もフォローアップを行うことを通じて、 草の根の人々による村づくりと生活向上に協力します。
2017年度はミャンマー、ネパール、インドネシアの3カ国から女性3人を研修生として招いています。各研修生は日本語研修を修了したのち、彼女たちが希望する分野を中心に日本各地で研修を受けます。

日本に暮らす人々にも学びを 国内研修生制度

PHD協会では海外から研修生を招聘する一方で、草の根レベルでの国際協力や地域開発の人材を育成するために、国内研修生(インターン)も受け入れています。国内研修生は海外研修生とともに学び、 足元から実践するための活動を学んでいます。


研修生の1年の流れ

2018年度 36 期研修

サンダーモー(モーモー)

ミャンマー / 宗教:上座部仏教
研修テーマ:健康, 教育, 栄養

マンダレー近郊のお寺が集まるタルコ山にあるシュエグニ孤児院からの招聘です。お寺のご住職が国境付近の内戦孤児や被害者を受け入れ約5年。今では100名前後の孤児が集う孤児院となりました。サンダーモーさんはこの孤児院で24時間体制で働いています。朝は4 時に起き、年長の尼僧と100名分の食事を作り、昼は孤児に勉強を教え、夜は幼い女の子と小さなスペースで寝るという生活をずっと続けています。その献身ぶりには今までの研修生たちでさえ「私には真似できない」と口を揃えるほどです。日本では孤児院で役立つ教育や保健衛生を学びたいと語っています。孤児が多いため皮膚病や虫歯の問題、教育の質の向上などの課題があります研修生に決まった瞬間、涙したサンダーモーさん。理由は「日本で学べる嬉しさ半分、子どもたちと1年間離れる寂しさ半分」と多くの想いを背負っての来日です。

サビナ・ビスンケ・ラムテル

ネパール / 宗教:ヒンズー
研修テーマ:人権, 保健衛生, 農業

出身地はカブレ郡ジトゥルポカリ村、大地震の激震地に隣接した地域で震災の被害が今も色濃く残る地域です。村にはダリット(不可触民) と呼ばれ、差別を受けてきた人たちが主に住んでいます。従来は山羊の皮を加工し靴を作ることを生業としていた人たちです。サビナさんは約3年前にこの村に嫁いできました。高校卒業後、協働組合で働いていましたが、見合い結婚。今はハラバラという母親グループで意欲的に活動しており、加入後間もないにも関わらず周囲からの評判の高い方です。「今もダリットだということで差別されたり、震災支援からも漏れたりする」と語るサビナさん。しかし、大勢の会議でダリットには何もできないという意見に真っ向から反論する強い心を持っています。「日本で勉強し、帰国後は差別撲滅や女性の地位向上に向けてリーダーシップをとりたい」と力強く語ります。

レニ グスティカ

インドネシア / 宗教:イスラム教
研修テーマ:保健衛生, 口腔衛生, 教育

西スマトラ州ソロ郡カユジャングイ村から4人目の研修生。州都パダンからバスで3時間程内陸部に入った山村で、人口約900人、200世帯。熱帯ですが、標高約1,100mに位置しており、朝晩は肌寒いほどです。レニさんは7人兄弟の4番目。高校卒業後、近くの町のお菓子屋などで働いた経験を持ちますが、「やっぱり村が好き」と帰ってきました。村ではイスラム教の礼拝堂であるモスクで子どもたちにコーラン(聖典) を学ぶためのアラビア語を熱心に教えており、地域での信頼が厚い方です。研修希望内容としては「歯」。家族をはじめ周囲に虫歯で苦しんだことがある人が多く、高校生の時から口腔衛生に強い関心を持っています。趣味は歌。明るく積極的な女性です。自己分析では「勤勉、自信家、 かつ恥ずかしがり屋」。 帰国後は地域で活躍している研修たちのように地域の発展に寄与することが目標です。

過去の研修生

2018年度 21 期国内研修

遠藤 響子


研修テーマ:研修担当

遠藤響子さんは大阪女学院大学の3回生です。19期生の加藤志歩さん、20期生の吉村芙優さんの後輩にあたります。大学では国際協力や国際コミュニケーションについて勉強しています。2018年度の国内研修生に応募したきっかけは、2017年のPHDミャンマースタディツアーに参加したこと。帰国したPHD海外研修生が村で活躍しているのを実際に見て、その姿に感動したそうです。海外研修生の日本での成長過程を体験し、研修生達のサポートをしつつ、一緒に学んでいきたいと彼女は考えています。優しく、海外研修生に接してくれる遠藤さん、良い研修担当になってくれることでしょう。

清水 悠加


研修テーマ:広報・啓発担当

2018年度国内研修生広報・啓発担当の清水悠加さんは神戸大学国際文化学部4回生です。大学では平和構築論のゼミに所属しています。紛争の解決アプローチや国際協力について学んでいく中で、現地を実際に見てみたいと思うようになった清水さん、JICAのプログラムでインドに行ったのをきっかけに、国際協力には様々なアクターがあることを知りました。なかでも現場に近いNGOの活動をについて学びたいと、今年度のPHD国内研修生に応募してくれました。教育や人材育成の分野に興味があるので、PHD協会の活動を通して自分も研修生たちと一緒に1年間学んでいくことを希望しています。国内研修生として、多くの人に国際協力について知ってもらい、周りの人も巻き込めるような情報を発信していきたいと考える彼女は、広報啓発に挑戦してくれることになりました。

過去の研修生

これまでに招いた研修生は301人

研修生 154 人/ 短期研修生 76 人/ ゲスト 67 人
(うち国内研修生 28 人/ 短期国内研修生 4 人)
研修生 短期研修生 ゲスト
ネパール 25人 2人 4人
インドネシア 31人 3人 26人
ミャンマー 20人 2人
タイ 20人 6人 8人
フィリピン 12人 5人 9人
スリランカ 5人 1人
カンボジア 3人
パプア・ニューギニア 9人 1人 11人
韓国 56人 1人 7人
日本 28人 4人