2016年度34期生一覧

2016年度34期生

ティダチョー (マーチョ)

ミャンマー / 宗教:上座部仏教
研修テーマ:保健衛生, 洋裁, 農業

マンダレー地方域ウーインリー村から初めての研修生。タダインシェ村と比べてアクセスの悪い村で、電気はまだ通っておらずトイレの数なども少ない。高校卒業後、洋裁を学び、村で仕立屋をしている。注文を受け、普段着から結婚式の服まで作る。またボランティア活動にも熱心で、モーママさん(2013年度)たちと一緒に保健衛生の啓発やシンプルライフというグループ(天然成分のシャンプー作りや安い輸入品ではなく伝統的なお菓子を推進)での活動を行ってきた。自分の村では「村の人はゴミをあちらこちらに簡単に捨てるので雨季になると汚くなり問題」と、地域のごみを集める活動を頑張ってきた。

帰国後は、自宅内での図書室づくりやゴミを回収するボランティアグループを立ち上げ、村の10ヵ所にゴミ箱を設置し、毎週1回集まって回収するなど地域のために取り組む。現在の主な仕事である縫製作業の傍ら、コロナ感染対策として布マスクを作り家族や村の人々に配っている。

2016年度34期生

スリザナ ・ シャハ ・ タクリ

ネパール / 宗教:ヒンズー教
研修テーマ:保健衛生, 保育, 農業

カブレパランチョーク郡ロシ地区ラジャバス村から初の研修生です。2015年4月の地震では被害が大きかった地域の出身。家族は母、2人の弟、妹の5人。父親は中東での出稼ぎ後、病没。父が遺してくれた家も地震で倒壊し現在は仮設住まい。 妹と弟の学費のために朝早くから草刈や水汲みに奔走する生活。「村には医療施設がない。病気の予防や応急手当てを学びたい。できたら帰国後は医療従事者として働きたい」来日。夢は村にある簡易的な医療施設にて、被災地域の健康増進に寄与すること。

帰国後は、日本で病気の予防や応急処置について学んだことを活かすため、ネパールで医療従事者になることを目指して勉強をする。その後、2018年に再来日し日本語学校に通う。現在、愛知県在住。

2016年度34期生

リンダ エルニタ

インドネシア / 宗教:イスラム教
研修テーマ:保健衛生, 保育, 洋裁, 農業

西スマトラ州ソロ郡タラタジャラン村から4人目の研修生。若くして結婚し、既に1児の母。生活は経済的に困難で政府から医療費の補助を受けざるを得ない状況の中、母として子どもたちの教育や栄養にも興味があり、同村出身のエリザさん(2011年度)が勤める幼稚園でも活動してきた。洋裁と保育について学びたいと来日。

帰国後は、米、じゃがいも、ナス、ニンジンなどを栽培し、養鶏にも取り組む。またモスクでコーランを教える活動をする。2019年には母子保健プログラムにおけるカデール(保健ボランティア)の役をエリザさん(2011年度研修生)から引き継ぎ活動している。