カレンニューイヤーについてご紹介

皆さま、こんにちは。国内研修生の松浦です。

今回のブログでは、国内研修生1.0のナンミミさん・ロンさんの故郷である
カレンの新年、「カレンニューイヤー」についてご紹介させていただきたいと思います。

カレンの国旗を持つナンミミさんとロンさん

カレンニューイヤーとは、カレンの新年に大きな会場でたくさんの歌や踊り・食べ物を披露して
その日をお祝いする伝統的なイベントです。

カレンでは太陽暦を使用しているため、新年の日はその年により異なります。
日本のように毎年1月1日が新年、というわけではなく、新年が12月末にあることも。
1月1日が新年!と思っている私からすると、とても興味深いです。

ここで少し、カレンの歴史を振り返ります。
実は、ミャンマーのカレンダーには「カレンのお正月」という祝日が存在します。
カレン族の新年は1938年に初めて正式に祝われ、2009年からはミャンマーにおける正式な祝日となりました。
カレンニューイヤーデー設立の背景としては、
様々なカレンのリーダーが勢力を拡大し、カレンがミャンマーに受け入れられた第2派である、B.C.739年に現在の西暦をプラスされて計算されています。
ですので、今年の場合は、2022(西暦)+ 739 =2761
カレンでは、今年は「2761年」という事になり、2761年目のカレンニューイヤーは、1月2日でした。

では、カレンニューイヤーで披露される踊りについて、少しご紹介させていただきます。

Source of photo:ဒူးပလာယာခရိုင္

まずはこちら、「ピャーポッ」(発音がとても難しいです…)
男性たちが自身の力を披露する場面です。
両端で男性二人が竹を持ち、その竹に三人目の男性が登ります。
竹にしがみつきながら右に動き、右側で竹を支えている男性の足の間をくぐりぬけます。
そして竹に戻り、左に移動して、左側の男性の足の間をくぐりぬけます。
繰り返し行われるため、腕力や腹筋など相当力が必要なこのパフォーマンス。

ステージには二つ以上のグループが登壇し、時間内に先に落ちたほうが敗北となります。
分数で競い、何回繰り返すことが出来るかが勝負の決め手となります。

女性たちにとって、力を披露するこのパフォーマンスは、将来のパートナー探しのきっかけになるそうです。

鮮やかな衣装にも目を惹かれます

次にご紹介させていただくのは、竹を使った踊りです。
この踊りに込められている意味は「団結」です。
決してひとりではパフォーマンスできないものであり、
踊る人と竹を動かす人の息を合わせる必要があります。

竹を持った人は、それぞれ両手を交互に動かし、地面に正方形を作ります。
そして踊る人は、その空間に足を入れステップを踏みます。
それぞれのタイミングがずれてしまうと、踊っている人は足を痛めてしまいます。

この竹の踊りは非常に難しく、1ヶ月前から毎晩練習をするそうです。
皆で集まり、一緒に夜ご飯を食べ、踊りの練習が始まる。
膨大な時間を費やし披露するパフォーマンス。感動すること間違いなしですね~!

余談ですが、このカレンニューイヤーイベントには、様々な地域からパフォーマンスを観に来るそうです。
仕事でヤンゴンに行っていた若者たちは、この日のために帰省することもしばしば。

以上、カレンニューイヤーのご紹介でした!
本場でのパフォーマンスを見ることができる日々が訪れることを願う松浦です。

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